宮崎県の神楽

椎葉村 嶽之枝尾神楽 (東臼杵郡椎葉村 2014.12.6~7)

 「椎葉神楽発掘(渡辺伸夫氏著)」で椎葉神楽に魅了され、今回初めて「嶽之枝尾神楽」を見学させていただきました。5日(金)早朝から、五ヶ瀬町経由で椎葉村に入ることにしました。全国的な寒波で、国見トンネル付近で積雪があり肝を冷やす場面がありましたが、無事椎葉に入ることができました。「嶽之枝尾神社」に到着すると、花注縄が神社の屋根に立てかけられ、みなさんは準備の総仕上げに精を出されていました。地元の方のお話によると、「嶽之枝尾神楽」での雪は40年ぶり位だそうです。

その日は「鶴富屋敷」に宿泊し、暖かいおもてなしをいただきました。

 6日(土)午後6時頃から神事が始まり、外での演目に入りました。「注縄立」「注縄の唱行」「宿借り」「注縄引鬼神」などが終わり、座が整えられ戸が閉められて食事に入りました。婦人部の手打ちそばに舌包みしたあと、「安永」が始まりました。激しい八調子の太鼓と笛の音が流れる中、「芝入神楽」「芝問答」「星指」「綱入神楽」「綱問答」などゆっくりした舞や楽しい演目が次々と披露され、あっという間に朝を迎えました。朝食もしっかりふるまっていただき、外での演目「入増」の頃は、花注縄の隙間から朝陽が差し込み始めました。神楽を舞う四人の姿と自然現象が作り出す華麗な舞台演出に、シャッターを切りながら深い感動を覚えました。私は自然豊かなこの椎葉村で、食事とお酒の接待をいただきながら、素晴らしい嶽之枝尾神楽(団員19名)を堪能させていただきましたことに幸せと喜びを感じました。暖かく接していただきました皆様に、心より感謝申し上げます。

 平家伝説の取材も、小雪降る中とても充実した時間でした。

諸塚桂大神楽(東臼杵郡諸塚村 2015.2.28~3.1)

戸下大神楽 (東臼杵郡諸塚村 2014.2.8~9)